【中2 人権作文】『1番身近な「あの人」の人権を考える』

作品公開

  1番身近な「あの人」の人権を考える

 あなたは、学校の先生の人権を考えたことがあるだろうか。
私は無かった。
だが、自主休校をきっかけに「先生の人権」を沢山考える機会にめぐまれた。
今から書くのはその一部である。

 まず考えるのは、先生の労働権基本法についてだ。
日本の公務員は国民や公共の利益のために働く全体の奉仕者のため、労働基本権が制限されているということを知った。
さらに公務員はストライキが禁止されている場合もあるという。
私は、もし学校の先生が来なくなったら嫌だが、先生の権利が制限されるなんてことはあってはいけないことだと思う。

 私が1番、胸が痛んだ話がある。
リストカットをした生徒がいた。
その時担任の先生の子どもさんは家出をしていたそうだ。
私がその先生だったらどうするだろうか。
その先生は、家出をしている我が子を置いて、生徒さんを探したそうだ。
学校の先生は、時に、我が子か生徒か、という残酷な選択をしなければならないシーンがあるという事実に驚きを隠せなかった。
本来ならば、家出した我が子をすぐに探しに行くべきだと私は思ってしまう。
どんな職業でも、誰もが我が子を1番に優先して、守りたいと思うだろう。
そして、もし自分がその先生の子どもだったらと考えると、とても胸が苦しくてたまらなくなる。
それでも、そんな子は、日本だけでもどれくらいいるだろう。

 先生は、外からの厳しい意見を受けることもあると想像する。
それは時に先生にとって悲しいものになる。
また、人間不信になり、家から出られなくなってしまう経験をした先生もいた。

 私は、このようなことがあってはならないように思う。
反抗期だった私が次第に、先生のために何かできることはないだろうか。
と考えるようになった。

 そこで始めたのが生徒である私が、先生のお話を聞く、逆カウンセリング目的のボランティアだ。
私にしかできない要素を取り入れている。
このアイデアは一定の評価をいただいている。

 今も続けており、過去の私には想像できない先生の苦労も知った。
今回書かせていただいた話の一部は、許可をいただいて紹介したが秘密厳守だ。
この取り組みをすることで、私が知らなかった先生の涙も知ることが出来た。
今の中学生にその思いを知ってもらえる安心感はとても大きなものだというお声をいただいている。

 私たち生徒にとって、先生は何を言っても許される存在だと思ってしまいがちだが、先生は私たちと同じ心を持った人間である。
その意識が、とても強くなっていった。

 SNSは目に見えない本音に触れることが出来る。
すぐに拡散できるという側面もあるが、声に出来ない声も沢山ある時代に私たちは生きているという実感を持った。

 この人権作文を書くのに、とても抵抗を抱いたが、それは人権作文なのだろうかと矛盾を感じるところもある。

 「人権」という言葉に対して、大きく取り上げられるトピックもあるが、それ以外にもきっと届いていない人権は沢山あるだろう。
この事実を知った上で、私たちが理想的な社会をつくるために何ができるのかを考えることこそが、「人権」を考えるということになるのだと私は思う。

 本当に届いていない人権は、声をあげることも出来ない。
私たちが気づいていないところにある。

 今こそ、私たちの想像力、情報収集能力、行動力が試される時だ。

最後に

最後まで読んでいただきありがとうございました。
終業式以来放っておいたリュックから、作文用紙を引っ張り出して書きました🤣

まだまだ知らないことだらけなので、ツッコミどころが満載だったかと思います🙇‍♀️

「人権」というと本当に沢山の考え方があると思いますが、

今年の人権作文は「学校の先生」をスポットライトに当てて考えてみました😊
過度な反抗期を経験した私が、先生への罪滅ぼしの気持ちも込めて🙇‍♀️💦

ずっと考えていたことが、形にできて嬉しいです!!
少しでも多くの方に、この思いが届きますように☺️

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